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◆会長挨拶

島田周平(Shimada Shuhei)

川端正久会長のあとを受け会長に就任しました島田周平です。50周年を迎えた直後の3年間、皆さんのご協力を得ながらさらなる学会の発展のために尽くしていきたいと思っています。

昨年度の第50回学術大会(東京大学)と今年度の第51回学術大会(京都大学)で実施された創立50周年記念事業は、会員皆様のご協力により大きな成果を挙げました。記念事業では、学会創設に関わってこられた会員の話を聞く創立50周年記念公開講演会「アフリカ研究の誕生−学会創立前後を回顧する―」(2013年5月25日)、長くアフリカ研究を続けてこられた会員による公開講演会「アフリカ研究の50年」(2014年5月24日)、公開国際シンポジウム「アジアにおけるアフリカ研究の挑戦とアフリカにおけるアジア研究との接点」(2014年5月23日)の開催、さらに学会創設の経緯を説明した小冊子『日本アフリカ学会の創立に関わった諸団体と人々』(日本アフリカ学会創立50周年記念事業実施委員会編、川端正久・北川勝彦・栗本英世共著)の発刊などが行われてきました。

「新しいアフリカの成長」が喧伝される現在、「アフリカの年」(1960年)から今日までの半世紀を振り返ることは、会員個人にとってもまた学会にとっても意義深いことでした。私はこの事業に参加することで日本アフリカ学会の発展とその中における自らの位置づけを改めて確認できたような気がします。それは、開拓者精神に溢れ困難な途を切り開いてこられた諸先輩を第1世代とすれば、その研究成果に直接触れることが出来た幸せな第2世代という自覚です。私がアフリカ研究を始めた1970年代前半は、第1世代の研究者が軒昂として帰国され、その研究成果を学会の場で熱気を帯びて発表される時代でした。ですから、学術大会に参加するということは、様々な分野のアフリカ研究の最新の成果が1つの会場で聴ける「贅沢」が味わえることを意味しました。 前会長の「挨拶」にもありましたが、会員の過半数は学会創設(1964年)後に生まれた方々で占められています。そして会員数は800人を超え現在も増えつつあります。最近の研究発表の質と量が証明するように、アフリカとの関わり方は多様化し、各分野における研究や活動は確実に発展し深化してきています。このような変化に対応しつつ、学会の体制や活動を変化させていく必要があります。現在の学会にとってこの点は最も大事なことだと考えています。

一方、かつて1会場で行われていた時に感じられた地域学会の醍醐味−それは専門分化の進行で思考回路が狭窄化した研究者に新しい地平を見せてくれるかも知れない「贅沢」でもある−も何とか存続・再生できないものかと個人的には考えています。最近の研究分野の細分化と各分野での深化の流れは、このような「贅沢」を、後ろ向きの懐古趣味にすぎないと思わせる勢いがあります。とりわけ研究成果の公表に急き立てられている研究者には、この種の「贅沢」は時間の無駄にみえるかもしれません。しかし、本学会はアフリカ研究の最前線を議論する場であると同時に、新しい研究分野を切り拓くためのアリーナを提供する場でもあると考えることは出来ないでしょうか。このように考えることは、「新しいアフリカの成長」の姿を多面的に捉えるためにも有効なように私には思えます。

いずれにしろ、多様でかつ多面的な研究や活動がより一層自由闊達に展開できるよう学会運営に努めていきたいと思っています。

会員皆さんのご協力をお願いしつつ、会長挨拶とします。 

(2014年5月30日、記)

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