日時:2025年4月11日(金)14:00~16:00
場所:徳島大学常三島キャンパス(徳島市南常三島町1-1)総合科学1号館 第2会議室/ハイブリッド

演題:アフリカの辺境地におけるエネルギー開発―ケニア・トゥルカナ湖南東の風力発電所の事例―
講師:太田至氏(京都大学名誉教授)

要旨:本地球温暖化への対処と持続的可能な社会の実現に向けて、グリーン・エネルギーの開発に注目が集まっている。具体的には、原子力や化石燃料に依存しない太陽光や風力、地熱、水力、バイオマスを活用した発電である。同時にアフリカ諸国では、経済発展を実現するために資源需要が増大するとともに、国民の電気へのアクセスを向上させることも課題となっている。東アフリカのケニア共和国は再生エネルギー大国である。2023年には全体の発電量の85~90%が再生可能エネルギーによって生産されている。その構成は地熱(45.4%)、水力(19.3%)、風力(16.6%)、太陽光(3.3%)などであり、化石燃料による発電は10.5%にすぎない。本発表では、トゥルカナ湖南東に設置された風力発電所(Lake Turkana Wind Power: LTWP)を対象として、その概要を説明するとともに、LTWPによって不法に土地を奪われた地元住民が裁判闘争に訴えた軌跡を報告する。
キーワード:エネルギー正義、公正な持続可能性、先住民、企業の社会的責任、中心と周縁

言語:日本語
参加費:無料

申込方法:ハイブリッド開催です。会場準備等のため4月7日20:00までに、下記フォームよりお申し込みください。
ZOOMリンクは、研究会当日(4月11日)の朝にお送りします。
https://forms.gle/aqvQ1oVoioy14iYo9

*会場までのアクセスについては、以下のリンクをご参照ください。
常三島キャンパスまでのアクセス  https://www.ias.tokushima-u.ac.jp/access/
キャンパスマップ  https://www.tokushima-u.ac.jp/access/campusmap_josanjima.html

*アフリカ・エネルギー開発研究会(科学研究費補助金 基盤研究B「エネルギーの人類学:アフリカの再エネ開発が地域社会に与える影響に関する比較研究」,旭硝子財団 サステイナブルな未来への研究助成「アフリカ乾燥地域における再生可能エネルギー事業の社会―生態的なインパクト評価方法の開発」)
この研究会では、サハラ以南アフリカの乾燥地における再生可能エネルギー開発が地域社会に与える影響に関する民族誌的な比較研究をおこなっています。

連絡先:徳島大学大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域)・内藤直樹