日本アフリカ学会は、2014年4月に創立50周年を迎えました。本学会では、これを記念して、2012年度から2014年度にかけて、イベント、連続講演会、事典出版、学会誌特集号の出版など、さまざまな事業を実施しました。
【日本アフリカ学会創立50周年記念事業「アフリカ・トーク」】
日本アフリカ学会では、創立50周年記念事業の一環として、革新的なアフリカ研究の試み等に関するインタビュー番組「アフリカ・トーク」をネット上で公開しています。どうぞご覧ください。
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【日本アフリカ学会編『アフリカ学事典』の刊行】
日本アフリカ学会では、創立50周年記念事業の一環として『アフリカ学事典』を刊行しました。これは、1964年の本学会創設以来半世紀にわたる日本人研究者によるアフリカ研究をレビューした、まさに読む事典です。人文、社会、自然科学、そして文理融合の複合領域まで、アフリカに関わる広範なジャンルを網羅しています。
編者:日本アフリカ学会
タイトル:『アフリカ学事典』
出版社:昭和堂
出版年:2014年
ISBN:9784812214152
判型・ページ数:A5・682頁
定価:本体16,000円+税
【国際シンポジウム「アジアにおけるアフリカ研究の挑戦とアフリカにおけるアジア研究との接点」の開催】
日本アフリカ学会では、2014年5月23日(金)、創立50周年記念国際シンポジウム「アジアにおけるアフリカ研究の挑戦とアフリカにおけるアジア研究との接点(African Studies meets Asian Studies)」を京都大学で開催しました。
Date: 23rd May, 2014 (Fri) 13:00-18:00
Venue: Large Meeting Room (333) on the 3rd floor of Inamori Foundation Memorial Hall, Kyoto University
Organizer: Japan Association for African Studies
Co-Organizer:
The Center for African Area Studies, Kyoto University
Japan Society for the Promotion of Science Grant- in-Aid for Scientific Research (S) "Comprehensive Area Studies on Coexistence and Conflict Resolution Realizing the African Potentials"
Japan Society for the Promotion of Science Grant- in-Aid for Scientific Research (A) "Engaged Area Studies in the Arena of African Local-Knowledge Formation and Sharing: Seeking for the new images of community"
Conveners:
Takuo Iwata (Ritsumeikan University)
Yoichi Mine (Doshisha University)
Masayoshi Shigeta (Kyoto University)
Program:
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Opening
13:00~
Opening Remarks: Shuhei Shimada (President of JAAS, Tokyo University of Foreign Studies)
Welcome Speech: Shigeki Kaji, Director of the Center for African Area Studies, Kyoto University
1st Session
13:15~
Chair: Yoichi Mine (Doshisha University)
Yongkyu Chang (Hankuk University of Foreign Studies, South Korea) "Korean African Studies and Its Discontents: Facing with Societal Ignorance and Academic Marginalisation"
Scarlett Cornelissen (University of Stellenbosch, South Africa) "Asian Studies in South Africa: Reflections on the Past, Present and Future"
Masahisa Kawabata (Ryukoku University) "The Foundation of the Japan Association for African Studies and the Dawn of African Studies in Japan"
Xiaomen Sun (Beijing University of Foreign Studies, China) "African Studies in China: Oppotunities and Challenges"
Ajay Dubey (Jawaharlal Nehru University, India) "African Studies in India: Geopolitics and Challenges"
Poster Session
15:15~
CHIGEDA, Antonie Lyson (Kyoto University) “Teaching democratic deliberation through classroom discussions: An exploration of social studies teaching in eastern Malawi”
ENAMI Yukari (Doshisha University) “Bridging Africa and Asia through religious and business networking: Transnational migration and livelihoods of Senegalese Mouride Brotherhood”
FUJITA Tomohiro (Kyoto University) “Fig tree (Ficus natalensis) facilitates the establishment of montane rain forest tree in tropical woodland in Southeast Africa”
HAGIWARA Takuya (Kyoto University) “Crafting disciplined selves through sport: Training with competitive cyclists in Kenya”
KIM Yoowon (Hankuk University of Foreign Studies) “Sub-regional cooperation and human security in West Africa: the case of ECOWAS Conflict Prevention Framework (ECPF)”
LEE Narae & KIM Eunah (Hankuk University of Foreign Studies) “Perceptions and practices of traditional medicines in Dera kebele, Doddota wereda, Arsi zone, Ethiopia: Toward incorporating traditional medicine into public health development”
PENG Yujie (Kyoto University) “Rethinking of ambivalent relationship between African hunter-gatherers and farmers: focusing on their body decoration”
TEFERA, Samuel (Kyoto University) “Causes, motivation and processes of enclosures development in Hamer district, Southwestern Ethiopia”
TIAN XiaoJie (Kyoto University) “Accumulation of indigenous ecological knowledge through daily practices: the case of Maasai children’s ways of knowing trees”
ZI Yanyin (Kyoto University) “Live as a Chinese merchant in Africa: A case of Botswana
2nd Session: History of relationship between Africa and Asia”
2nd Session
16:30~
Chair: Takuo Iwata (Ritsumeikan University)
Aparajita Biswas (University of Mumbai, President of African Studies Association of India) "Burgeoning Trade and Investments Relations between India and Africa in Contemporary Times"
Kyudeug Hwang (Hankuk University of Foreign Studies, South Korea) "Revisiting Developmental State in South Korea: Some Implications for Africa"
Gebre Yntiso (Addis Ababa University, Ethiopia) "The Developmental State in Ethiopia:Inspirations from Asia, Achievements and Challenges"
Closing
18:00~
Closing Remarks: Masayoshi Shigeta (Kyoto University)
【『日本アフリカ学会の創立に関わった諸団体と人々』の刊行】
日本アフリカ学会創立50周年記念事業委員会は、第50回学術大会時に開催された記念公開講演会「アフリカ研究の誕生――学会創立前後を回顧する」の参考資料として、冊子『日本アフリカ学会の創立に関わった諸団体と人々』を刊行しました(B5版、31頁)。
ご希望の方は、学会事務局までご連絡ください。
【連続講演会】
「日本アフリカ学会・京都大学アフリカ地域研究資料センター共催日本アフリカ学会創立50周年記念市民公開講座」
2013年2月から2014年4月にかけて8回の市民公開講座を開催しました。
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【日本アフリカ学会50周年記念関東支部事業】
《Let's feel アフリカン・ミュージック!~講演会&ダンス・ジェンベワークショップ~》
日時: 2013年10月26日(土)14:00~17:00 (開場:13:30)
※部分参加歓迎
会場:早稲田大学早稲田キャンパス大隈ガーデンハウス(25号館)1階
地図:http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html
プログラム
1. 講演会:「日本にやってきたアフリカ音楽~その歴史を探る」
講師:鈴木裕之(国士舘大学)
2. ダンス&ジェンベ*ワークショップ「アフリカ音楽を体で感じよう!」
講師:ニャマ・カンテ(歌手&ダンサー、出身:ギニア)
全体進行:岩井雪乃(早稲田大学)
詳細サイト:http://www.waseda.jp/wavoc/event/20131026Africanmusic.html
*ジェンベとは
ギニア・マリを中心に居住するマンデ系民族の伝統的太鼓。アフリカ・バレエ団、ママディ・ケイタ等の活躍で世界的に普及し、欧米、日本等でジェンベ教室が盛んに開催されている。
ゲスト:
◆鈴木裕之
国士舘大学教授。文化人類学。専門はアフリカ音楽。アビジャン(コート・ジヴォワール)のストリート音楽、ギニア・マリのマンデ系グリオの音楽を研究。著書に『ストリートの歌:現代アフリカの若者文化』(世界思想社)、訳書にM・K・イドウ『フェラ・クティ』(晶文社)、エレン・リー『ルーツ・オヴ・レゲエ』(音楽之友社)などがある。
◆ニャマ・カンテ
アフリカ人歌手・ダンサー。ギニア生まれ、コート・ジヴォワール育ち。マンデ系グリオ(伝統的語り部)の家系に生まれる。アビジャンのミュージカル劇団<コテバ>の中心メンバーであると同時に、3人組女性グループ<レ・ゴー>でアイドル歌手として活躍。現在、日本で活動中。2009年と2010年には日本人のバンドを従えてアビジャン公演をおこなった。
主催:日本アフリカ学会関東支部、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)
共催:早稲田大学国際コミュニティセンター(ICC)
【記念公開講演会】
第50回学術大会の初日に、記念事業の一環として公開講演会「アフリカ研究の誕生」を開催しました。
●プログラム
日本アフリカ学会創立50周年記念公開講演会
アフリカ研究の誕生――学会創立前後を回顧する
日時:2013年5月25日(土)16:00~18:00
会場:東京大学駒場キャンパス 13号館1323教室
開会挨拶(司会) 栗本英世
浦野起央「アフリカ研究会から日本アフリカ学会へ」
諏訪兼位「名古屋大学アフリカ調査研究会から日本アフリカ学会へ」
端 信行「京都大学アフリカ研究会から日本アフリカ学会へ」
奥野保男「日本アフリカ学会の創立とジャーナリストの関係」
閉会挨拶 川端正久
●企画趣旨
日本アフリカ学会は、2014年4月に創立満50周年を迎えます。これを記念して、本学会では2012年度からさまざまな記念事業を実施していますが、その一環として第50回学術大会では、50周年記念公開講演会「アフリカ研究の誕生――学会創立前後を回顧する」を開催します。本学会の創設と日本におけるアフリカ研究の誕生に当事者としてかかわった4名の方々を講師としてお招きし、1964年前後のアフリカ研究をめぐる状況を回顧するとともに、その後の半世紀にわたる発展を検討し、さらに将来を展望していただきます。この半世紀のあいだに、アフリカの状況も、日本におけるアフリカ研究も、おおきな変貌をとげました。他方で、現在の本学会会員の大半は、1964年以降に生まれた人たちであり、若い世代の会員にとっては学会創立時の状況は歴史的過去の領域に属しているのでしょう。この機会に、歴史的証人の証言に耳を傾けることにはおおきな意義があると考えます。多数のご来場を期待しています。
【アフリカ研究セミナー】
龍谷大学社会科学研究所と韓国外国語大学校アフリカ研究所が締結した学術交流協定にもとづき、日韓のアフリカ研究者によるアフリカ研究セミナー(African Studies Seminar)が開催されました。第一回目のセミナーは、日本アフリカ学会創立50周年記念事業の一環として位置づけられました。
第一回 2013年3月14日(木)17:00-19:00
会場:韓国外国語大学校アフリカ研究所(韓国・龍仁市)
テーマと講師:
"Witchcraft and Eventuation of Everyday Life in A Nigerian City"
Dr. Hidetoshi Kondo (Kansai University of Foreign Studies)
"Commodification of Divining Spirits in South Africa"
Dr. YongKyu Chang (Hunkuk University of Foreign Studies)