関西支部:2023年度 第5回例会

日 時:2023年11月21日17:00〜19:00
場 所:甲南大学岡本キャンパス10号館8階英文科準備室(対面のみ)
甲南大学岡本キャンパスの最寄り駅は、JR摂津本山駅と阪急岡本駅です。

会場までのアクセスの詳細は以下のリンクをご参照ください。
岡本キャンパスまでのアクセス
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演 題:ことばによる分断:植民地における出会いと(南アフリカにおける)ズールー人とコーサ人のアイデンティティの再構築

講 師:Jochen S. Arndt(ヴァージニア軍事大学歴史学部准教授)

要 旨:1990年代の南アフリカは、(黒人地区)タウンシップにおける何千人もの死者を出 す暴力的対立に見舞われた。暴力に参加した人々の証言からは、彼らがこの暴力をズールー人とコーサ人の間の戦争として捉えていたことがわかる。さらに証言では「私たちはズールー人であるなぜなら私たちはズールー語を話すからだ」また「私たちはコーサ人であるなぜなら私たちはコーサ語を話すからだ」と、言語によってズールー人であること/コーサ人であることが説明されている。なぜ南アフリカにおいて、言語とアイデンティティがこのように密接に結び付くようになったのか。三大陸に及ぶ史料調査に基づいて、本報告は、南アフリカ生まれ、外国生まれの様々なアクター、そして彼らの持つ言語イデオロギーの複雑な相互作用という歴史的なプロセスの結果として、ズールー人・コーサ人という言語に基づいたアイデンティティが出現したと主張する。本報告を通して、南アフリカにおける言語・民族アイデンティティの歴史を深く遡ることの重要性を提示するとともに、いかにして植民地主義下での(宣教師や入植者とアフリカ人の)出会いが、民族的な分断を作り出してきたのかを明らかにする。

使用言語:英語

お申し込み:対面のみの開催ですが、懇親会でのケータリング等の準備のため11月20日正午までに、以下の専用フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みいただけましたら幸いです。また申込いただいた方には、返信メールにて事前配布用のペーパーへのリンクが届きます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeu-zEX3tI7JkXRBJREjROsbh3pyLKNdZwcpnQtEnVDyUPDmA/viewform?usp=sf_link

問い合わせ先:甲南大学文学部英文科・上林朋広(tomohirok[at]konan-u.ac.jp)
※[at]は@に変更ください

備 考:甲南大学と共催