日 時:2019年12月19日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
https://www.africa.kyoto-u.ac.jp/contact/access/

演 題:酒を食べる:エチオピア農耕民デラシャの暮らし

講 師:砂野 唯(名古屋大学大学院生命農学研究科・特任助教)

要 旨:太古の昔から、娯楽や社会関係の構築、神饌、病気の治療、報酬など、さまざまな理由・場面で酒が飲まれてきた。「酒は百薬の長」と言うが、毎日大量のアルコールを飲めば肝臓に負担をかけ、結局は健康を損なってしまうだろう。そのため、主要なカロリー源や栄養源として酒が飲まれることはない。ところが、エチオピアに暮らす農耕民デラシャは、酒を主食とし、それ以外のものはほとんど食べない。本発表では、酒を食事とする文化とはどのようなもので、アルコールの有害性はどのように回避されているのかに触れながら、世界でもまれな酒食文化とそれを取り巻く環境についてみていきたい。

備 考:京都大学アフリカ地域研究資料センターと共催