コロナの時代に、アフリカの顧みられない熱帯病を顧みる

Tackling Neglected Tropical Diseases (NTDs) in Africa in the COVID era

顧みられない熱帯病(NTDs)は、貧困層を中心に世界の約10億人を苦しめている20の疾患の総称です。そして、その重荷の半分はアフリカが背負っています。

これらの疾患は、人々の日々の暮らしと密着して感染を広げます。また外からでは、その存在や苦しさに気付くこともありません。これが、「顧みられない」熱帯病といわれる所以です。

新型コロナウィルス感染症が、あっという間に世界の関心をさらっていってしまったいま、地域に根差した研究を続けてきたアフリカ学会だからこそ語れる「顧みられない熱帯病」があります。「顧みられない熱帯病」を「顧みる」きっかけとなるシンポジウムを開催します。

2022年5月22日(日) 13:30-16:00

会場:オンライン配信+長崎大学坂本キャンパス(グローバルヘルス研究棟)

一般の方々および学会参加者以外の方々はお申し込みが必要です。下記の申し込みフォームよりお申し込みください。長崎会場での対面参加は40名ほど目安としています。オンライン(ウェビナー)での参加は450名ほどが可能です。

日本アフリカ学会第59回学術大会参加者は自動的にシンポジウム参加者に登録されます。

※長崎会場での参加申し込みを締め切りました。(感染対策のため、会場への入場人数を制限しております。5月1日 記)

申し込みフォーム

開催趣旨 病気と付き合うのはアフリカ研究者の宿命?
増田 研(長崎大学)

顧みられない熱帯病って何?
森保 妙子(長崎大学)

じわじわ蝕むブルーリ潰瘍:ベナンにおける患者の治療希求の事例より
猪狩 友美(JICA セネガル事務所)

ウガンダ北部のうなづき症候群:紛争後の環境で起きたてんかん性脳症の流行
西 真如(広島大学)

WITHOUT 感染症までの道のり:50 年前の、天然痘撲滅プロジェクトの最前線
木村 英作(長崎大学)+増田 研、猪狩 友美、西 真如、森保 妙子

コメント
北潔(長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科 研究科長)

司会
佐藤美穂(長崎大学)

ゲスト
木村英作(愛知医科大学名誉教授/長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科客員教授)

1946 年、秋田県出身。寄生虫学者、医師、日本アフリカ学会会員。
新潟大学医学部を卒業後、長崎大学熱帯医学研究所を経て、愛知県立医科大学教授。その後、大阪大学を経て、現在は再び長崎大学にて研究を継続している。熱研在職中の1973 年、WHO が推進していた天然痘撲滅プログラムで、海外技術協力事業団(OTCA、現JICA)の専門家としてエチオピアに派遣され、1 年あまりに渡って北部山岳地域の村々を訪ねてワクチン接種に従事した。

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