関西支部:2022年度 第4回例会

日 時:2023年3月4日(土)10:00 ~ 17:00, 3月5日(日)10:00 ~ 13:00
場 所:関西外国語大学ICCホール+Zoomオンライン
大阪府枚方市中宮東之町16-1
京阪・枚方市駅からバスで約8分 https://www.kansaigaidai.ac.jp/access/
会場での参加は先着100名まで。
Zoomによるオンライン参加には申し込みが必要です。以下のアドレスからお申し込みください。
https://forms.gle/65NKSuAtnrKkxuc79
申し込み締切:2023年2月28日(火) 23:59

問合せ先:アフリカの冒険的現代」実行委員会 事務局(afrika.adv.info[at]gmail.com) ※at は@に変更ください。

全体題:アフリカの冒険的現代:偶然化に託す希望のチカラ

趣 旨: 日本で暮らす我々にとって、不確実性とは基本的に低減すべきリスク以外の何ものでもない。ところがアフリカの友人たちをみるかぎり、不確実性は何かを始める際の原動力、すなわち希望となっていることが少なくない。こうした希望を胸にアフリカの都市住民は、仕事や治療方法を転々と乗り換え、公的空間や制度を流用することに熱心である。それは失敗を恐れぬ冒険的行為であり、物事のやり方や意味を複数化し、その一つ一つから、それでなければならない必然性を解除する偶然化の過程である。しかし現代アフリカに顕著な冒険性も、起源は移動を常とする狩猟採集民の世界にあるのかもしれない。このシンポジウムは、アフリカの起業家から狩猟採集民に至る様々な人々の冒険的行為を比較し、それが醸成されやすい環境について考察する。そしてその結果を踏まえ、今や高度な不確実性に直面している我々の生き方を照らし出したい。


プログラム:

2023年3月4日(土) [開場 9:30/開始 10:00]

趣旨説明 「冒険性、偶然性、希望のチカラ」/近藤英俊
I 冒険者の世界:盗賊から起業家まで/司会:岡崎彰 [10:20-11:30]
1 「豆腐の冒険と希望としての商い・出稼ぎ・bandit」/中村博一
2 「技術大学の若者がテクノロジーにかける夢: 腐敗した上位者や詐欺師にならずに成功する希望の姿」/小川湧司
II 冒険は持続可能か?:賭博性、合理性、信頼の問題/司会:浜田明範 [10:40-12:50]
3 「冒険を可能にする条件―商業と自前のセーフティネットの新たなつながりを求めて」 /小川さやか
4 「流動化に抗う:カメルーンの都市で仕事を続けること」/平野(野元)美佐
III 逆境のなかの希望:コロナ禍と障害を生き抜く/司会:小川さやか [14:00-15:10]
5 「望み恵むのは神か人々か?ナイジェリアの都市部におけるサバイバルのチカラ」/緒方しらべ
6 「網目としての障害者福祉と冒険的近代:都市の障害者は『善意』をどう受け取るか」/仲尾友貴恵
IV 宗教的冒険の諸相 :神、死者、希望/司会:梅屋潔 [15:25-16:35]
7 「予言とクウォスと冷たい血――ヌエル的冒険のための羅針盤」/橋本栄莉
8 「死者の冒険、生者の冒険:ガーナ南部における葬儀と地位の移動について」/浜田明範
ディスカッサントによる冒険的解題プロローグ/松田素二 [16:40-17:00]

2023年3月5日(日)[開場 9:30/開始 10:00]

V 元祖冒険者:狩猟採集民の世界、流用される土地改革/司会:近藤英俊 [10:00-11:20]
9 「狩猟採集社会にとっての冒険・希望・偶然性:南部アフリカのサンの事例から」/高田明
10 「『アンチ・ドムス』という生き方,あるいは冒険について:コンゴ盆地の狩猟採集民バカの事例から」/安岡宏和
11「チャンスとしての土地改革―ナミビアの牧畜民ヒンバ及びヘレロの事例から」/宮本佳和
VI 総合討論 冒険的希望と日本 /司会:近藤英俊 [11:45-12:45]
ディスカッサントによる冒険的解題/岡崎彰・海野るみ・梅屋潔
全体討論
閉会の辞 /近藤英俊

以下のURLからチラシがご覧いただけます(内容の詳細及びQRコード付)
https://drive.google.com/file/d/1KpYToAkUh0s_pZpwZChL1VScJK-8UWkH/view?usp=share_link

備 考:関西外国語大学と共催