日本アフリカ学会 -Japan Association For African Studies- 日本アフリカ学会 -Japan Association For African Studies-
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◆会長挨拶

川端正久(Kawabata Masahisa)

東日本大震災が2011年3月に発生し、甚大な被害をだしました。犠牲になられた方々に哀悼の意を表し、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

日本アフリカ学会2011年度総会において、新しい役員体制が承認されました。これから3年間、本学会の運営に努力してまいります。「アフリカ大陸およびその周辺地域の自然・人文・社会についての研究および調査の推進をはかり、日本におけるアフリカ研究の発展に努めること」を目的とする日本アフリカ学会は、多様な学問分野の研究者(アフリカに関心をもつ人々を含む)から構成される学際的団体です。

アフリカ研究は大きく前進しています。それは学術大会や各種研究会の盛況ぶり、機関誌『アフリカ研究』の充実ぶりに反映されています。日本のアフリカ研究は日本における地域研究領域で確固たる位置を占め、同時に、国際的に高い研究水準を示しています。本学会の事業は研究と調査の促進、学術大会や研究会の開催、機関誌『アフリカ研究』の刊行、研究交流の推進、広報と連絡の充実などです。

また本学会の使命として、若手研究者を育成することは重要です。大学院生や若手研究者が学術大会や研究会で発表し、会場からの質問やコメントを受け、応答する様子は頼もしい光景です。本学会は若手研究者のアフリカ地域研究を助成する目的で研究奨励賞を設置し、優れた業績を顕彰しています。次世代の研究者の養成に向けて、教育と研究の環境を整備することは本学会の重要な仕事です。

さらなる前進に向けた活動が求められています。国際的な学術研究交流を促進し、日本のアフリカ研究を世界に発信し、研究ネットワークの形成を支援します。研究成果をアフリカ社会に還元することは重要です。同時に、公開講座、講演会、シンポジウムなどを開催することによって、研究内容を広く国民に公開し、教育現場に反映します。教育と普及によって、日本社会の発展に寄与することは大切です。

21世紀はアフリカの時代、すなわち、アフリカと世界が対等な関係を構築する時代になります。アフリカから教えられ、アフリカを学ぶ。多様共生と相互理解に向けて、アフリカの人々と共に学習し、研究する。アフリカ人研究者との研究交流および共同研究は重要です。アフリカの発展に資する方向での研究が求められています。国際的研究交流を担う本学会の役割はますます重要になっています。

日本アフリカ学会は1964年4月に創立され、その後、順調に成長しています。研究を牽引されてきた先輩会員の営為に敬意を表します。会員の皆様の活躍に期待します。学会は2014年に創立50周年を迎えます。これまでの研究を回顧し、これからの研究を展望し、学会の新たな発展の方向を見すえるために、有意義な50周年記念事業の実施にむけて準備をします。皆様のご協力をお願い申し上げます。

(2011年6月、記)

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