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◆会長挨拶

川端正久(Kawabata Masahisa)

日本アフリカ学会は1964年4月に創立されましたので、2014年4月に創立50周年を迎えます。学会は2012年度からさまざまな創立記念事業を展開しています。第50回学術大会(2013年5月)と第51回学術大会(2014年5月)は創立記念大会となります。本年度の第50回学術大会は東京大学大学院総合文化研究科と日本貿易振興機構アジア経済研究所の会員からなる大会実行委員会(遠藤貢委員長)により東京大学において5月25‐26日に実施されました。大会運営を担当された大会実行委員会の委員の皆様にお礼を申し上げます。東京大学での開催は久しぶりですが、それは創立大会(第1回大会)が東京大学で実施されたことに由来しています。

この学術大会において、創立50周年記念公開講演会「アフリカ研究の誕生――学会創立前後を回顧する――」を5月25日に開催しました。日本アフリカ学会の創立と日本におけるアフリカ研究の誕生に関与された4人の方々を講師としてお招きしました。講師は浦野起央(日本大学名誉教授)、諏訪兼位(名古屋大学名誉教授)、端信行(国立民族学博物館名誉教授)、奥野保男(元朝日新聞記者)の皆様でした。講演者には1964年前後のアフリカ研究(報道)をめぐる状況を回顧し、アフリカ研究の将来を展望していただきました。それぞれご自身の活動体験を開陳された、熱のこもった講話は聴衆を魅了しました。4人の講演者の皆様に感謝を申し上げます。

参考資料として、小冊子『日本アフリカ学会の創立に関わった諸団体と人々』(日本アフリカ学会創立50周年記念事業実施委員会編、川端正久・北川勝彦・栗本英世の共著)を作成しました。小冊子では日本アフリカ学会の創立の経緯を説明し、創立年度の会員名簿を紹介し、関連資料を添付しました。日本アフリカ学会の創立を支えた3つの研究会(アフリカ研究会、名古屋大学アフリカ調査研究会、京都大学アフリカ研究会)の概要を説明し、それぞれの会員名簿を紹介しました。3つの研究会の会員以外にも、多くの研究者と一般の方々が創立年度の会員になりました。講演会と小冊子によって、日本アフリカ学会の創立前後のアフリカ研究者と研究機関の状況について、大まかな鳥瞰図を描くことができたと考えています。

講演会終了後、「50年在籍会員顕彰式」を行い、受賞者に表彰状と記念品を受けていただきました。受賞者は安藤勝美、岩城剛、奥野保男、小田英郎、河合雅雄、川田順造、諏訪兼位、端信行、原口武彦、日野舜也、宮治美江子、吉田昌夫、和田正平の各氏です。50年在籍は偉業です。受賞者の皆様に心より敬意を表します。

この半世紀の間に、アフリカは大きく発展しています。日本におけるアフリカ研究は多様に展開しています。現在の学会の会員は1964年以降に生まれた人々が多くなっています。学会の今後の更なる発展にとって、すべての会員が学会創立の経緯を認識し、アフリカ研究の出発点について理解を共有することは重要であると考えます。

温故知新。会員の皆様のアフリカ研究の前進を期待します。
協和共生。日本とアフリカの相互理解の促進を祈念します。

(2013年6月、記)

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