■日本アフリカ学会・京都大学アフリカ地域研究資料センター・龍谷大学社会科学研究所付属アフリカ研究センター共催セミナー「言語景観の形成におけるエージェンシーの変容:ダルエスサラームの事例から」
日 時:2013年10月12日(土) 15:30 – 17:30
場 所:京都大学稲盛記念館3階、中会議室
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html
講演は英語で行われます。日本語資料は発表要旨のみとなります。事前申込不要/参加無料。どなたでもご参加いただけます。
演 題:Shifting agency in shaping linguistic landscape: Evidence from Dar es Salaam
演 者: Prof. Dr. Chul-Joon Yang (Hankuk University of Foreign Studies, Republic of Korea)
要旨:
本発表では、ウジャマー後のタンザニアにおいて、言語に対するイデオロギー、姿勢、状況が変化するなかで、言語景観(linguistic landscape)とその多岐にわたる社会政治的な意味合いを形成しているエージェンシーの問題を扱う。ダルエスサラームで収集した実証的な資料をもとに、タンザニアでの英語の普及とグローバル化という文脈のなかで、言語景観の形成においてエージェンシーがいかに変化しつつあるのかを説明する。
言語景観を形作るエージェンシーは、多様な社会的アクターのモティベーションと不可分に連関しており、それはまた、社会の変化を広く反映している。言語景観(書き言葉の公用化)の背後にある人間のエージェンシーという領域は、歴史の時間的な側面と包括的な視点の両者を包む随伴現象(epiphenomenon)として理解できよう。
特にエージェンシーに注目した言語景観の研究は、公共空間をめぐって競合する多様な社会的アクターを分析する上で有用なツールを提供してくれる。言語景観におけるエージェンシーは、社会変化のプロセスと既存の権力構造を視野に入れたより広い文脈のなかで検討される必要があろう。
キーワード:
エージェンシー、言語景観、多言語使用、多中心性、スワヒリ、タンザニア
共 催:
京都大学アフリカ地域研究資料センター、日本アフリカ学会、
龍谷大学社会科学研究所付属アフリカ研究センター
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本セミナーの詳細情報は京都大学アフリカ地域研究資料センターのWebサイトでご覧いただけます。
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/index.html
ご不明な点がございましたら、京都大学アフリカ地域研究資料センターまでお問い合わせください。
電話:075-753-7803
E-mail:caas[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
[at]は@に変更してください。
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